本とのつきあい方を変えた電子書籍

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漫画も含め読書は結構好きな方ですが、数年前から自炊や電子書籍を利用しはじめ、最近はもっぱら電子書籍オンリーとなりつつあります。もともと持ってた本や、電子版がない場合は自炊し、紙の本をペラペラと読む事は今はほとんどなくなりました。

電子書籍は依然問題もありますね。購入したサービスのアプリでしか読めないとか、サービス終了したら全部パーになるとか…。そんなリスクもあるなか、僕にとっては、それを上回って余りあるメリットを享受できてると思います。

端末ひとつで数百数千冊を持ち運べる、それどころか、持ってない本さえその場で買ってすぐ読める、このへんはやはりデジタルの真骨頂とも言えると思います。僕のよーな、いつでもどこでも気まぐれに読みたい人にとっては、絶大なメリットであります。逆に言えば、電子書籍がそういった本の読み方、本とのつきあい方を可能にした、とも言えそうです。

現在では、電子書籍の購入は、本を物理的に購入し所有物にするということではなく、あくまで、そのサービス内で扱っている書籍の閲覧権限を得る、といった意味合いになります。これに抵抗のある人は少なからずいるのではないでしょうか。お金出してるのに自分のものにならんとかおかしくね??という訳です。まぁ、おかしくないとは思いませんが、ではアプリはどうでしょう。iOSのアプリを購入した場合、それは自分のものになったと言えるのでしょうか。あくまでダウンロードして使う権利を得たということであって、そのプログラムが自分の所有物になった訳ではなさそうです。でも、便利なら買います。その意味では、電子書籍と同じです。

電子書籍にしてもアプリにしても、「モノを買う」ということから、「便利を買う」「体験を買う」ということに変化してきているのではないだろうか。極力モノを持たないシンプルな生活を心がけている昨今、僕には、本を所有することよりも、電子書籍サービスの便利さとともに日々ストレスのない読書体験ができること、そんな生活が送れることの方が必要だと感じます。